Where are you?


「バカ衣乃、コケるなよ(笑)」


嵩広が私の後ろを歩いて

真っ赤な鳥居を通り過ぎていく。



「バカバカ言うなっ!コケないもんねーっ!」


私は後ろを振り返って、

舌を出してべーっとする。


嵩広はそんな私を見て笑った。


「やっぱ、お前はどんなに上品にしてるよりも
大人しくしてるよりも元気なのが一番だ(笑)」


嵩広は私の頭をクシャクシャっと撫でた。


「もーっ!嵩広のバカ。」


私は嵩広の家の前に着いたことに気付いて

ドアに向かって走っていく。


嵩広はそんな私を見てクスッと笑って

ドアの鍵を開けた。