そんなこと聞かれたくなかった…。 「俺が昔の嵩広にそっくりって…そう思うのは 衣乃ちゃんが嵩広の事を想ってるから?」 「………」 「衣乃ちゃん………」 「…嵩広には彼女いるし私には関係ないよ。」 私はバスケットボールを渚くんに返した。 すると、渚くんはとても驚いた顔をした。 「………そーなんだ。」 渚くんはとても意外そうな顔をして 空を見つめていた。 まぁそうか。 あの嵩広に彼女が 出来たなんて聞いたら驚くよね? モテるけど思いっきり 女の子をフるんだもんね…