「衣乃ちゃん、ちょっとあそこ行こうか?」 私は渚くんが指を指す方向を見た。 そこには大きな公園… そこにバスケットボール用のコートが あって、平日の朝だと思えないくらいに 皆がバスケをしている。 「俺の行きつけの場所なんだ。」 渚くんは少し走って私の前で手招きした。 私はそんな渚くんのすぐ後を走っていった。 着いてみるとコートでバスケをしていた 大人の女の人達と男の人達が渚くんに 手を振って渚くんの方に近づいてきた。