「ちょっ//おいっ…」
嵩広は突然、我に返ったように私の方を向いた。
私は嵩広に指をさして言った。
「あんたはどこにいったの。
本当のあんたはどこにいるの…?」
教えて欲しい。ねぇ…貴方はどこにいるの?
「誰かの意見じゃない。誰かの情報じゃない。
誰かが指図したんじゃない。嵩広の本当の
心の警報をちゃんと聞いてみなさいよ!」
本当の嵩広は変わらない。
「自分を見失わないで。嵩広は嵩広なんだ。いつまでも和馬くんの事、自分のせいだって言わないで!自分の信じてる事知ってるでしょっ!」
今まで過ごした日々にはきっと戻れなくなる。
それなら、これからの
日々を大切に過ごせばいい。
だって私は……
「……私は嵩広が好きだから…」