俺が髪飾りを買って、店を出ると

曇り空からポツリポツリと涙が落ちてきた。


贅沢しすぎた罰かな…。


お前がくれた愛が今になって胸にしみるんだ。


離れてて会えなくても

一緒に過ごした日々のことは

一生俺の胸の中に残るから。


今までいた衣乃にはきっと

会えなくなるだろうな。


俺は思い出の残る真っ赤な鳥居の神社へと

かけていった。


雨で前が見えない。

それでも大切な場所だから……


俺は息を荒らげて階段をかけ上がっていく。


そこに行けばこの想いに蓋をできる気がした。

この想いを忘れられる気がしたんだ……