私の大切な……笑顔が枯れそうになった時、

何の理由もなく私に幸せを与えてくれた人。


「なんでこんな大切なこと忘れてたんだろう…」


私は思わずヨルくんに駆けつけて抱きしめた。

渚くんはそんな私を見守っていてくれた。


ねぇ…ヨルくん。


「衣乃さんっ!?なんで僕のこと覚えてるの…」


そんなに驚かないでよ……。

私をこの闇から救ったのは……


「ヨルくんだからだよ……」


ヨルくんだから思い出せたんだ……。