「誰だよ……その男………」
髪が金髪に染まっていて…女癖の悪そうな…
はっきり言って田中とは違うタイプだった。
俺が動揺したのを見ると、男はケラケラ笑って
田中にぎゅっと後ろから抱きついて、
俺の方を向いた。
「楓のことフッた男ってもしかしてコイツ?」
男は俺達の目の前で田中にキスを落とした。
そして、またチラっと俺の方を向いた。
「お前のせいだよ?嵩広クン……?楓はもうお
前の知っていた、いい子ちゃんじゃねーから?」
田中はクスリと笑って衣乃の方を向いた。
「嵩広クンは田河サンが好きにして?
私には嵩広クン興味すら無いみたいだから?」
田中はニコッと衣乃に笑いかけると
男と二人でここを通り過ぎていった。


