「私は……」


衣乃が顔を上げて俺と渚に

何かを伝えようとした時だった…!!


「た……かひろ……くん…?」


小さく声を震わせてそこに

立ちふさがったのは………


「田……中………?」


俺は思わず渚を振り払って

田中の方に行こうとした………が、


田中の隣には見たことのない男がいた。