本当は泣きそうなこの心を誤魔化して

今はただ愛する人の幸せを願うだけ………


ねぇ、嵩広…今幸せですか?


私はきっと………


「さぁ、渚くん、来夢ちゃんっ!ご飯食べよっ!」


心の曇りが一生晴れることはありません。

時々、涙に変わることもあります。


それでも私……やっぱり好きな人には

幸せになってほしいからここで願ってるよ。


「衣乃ちゃん。俺、今凄く幸せだよ…///」


彼は過去の事はすっかり忘れて

私に恋をしている。


私だけを愛してくれる……。


「私もだよっ……」


この幸せを忘れないように私はゆっくり

目を閉じた。


この嘘だけが私の希望なんだって知ったから…。