衣乃の住んでる屋敷…… 誰の屋敷なのかは教えてもらえなかった。 立派で大きくて不便なく暮らせそうな屋敷。 ただ広すぎて迷子になってたりしてな… 俺はそんなことを思いながら2駅電車に乗って 衣乃の屋敷にたどり着いた。 すると衣乃は何故かその屋敷の前で ぎゅっと携帯を握り締めていた。 「い………の……?」 俺はポカンとして衣乃の少し前で足を止めた。