頭がこんがらがる事だらけの今日。


ヨルとルルは急にロシアに帰っちまうし、


衣乃はヨルの事、完全に忘れちまってるし…

渚は衣乃の記憶が戻った変わりに

ルルの記憶が一切残ってない。


「あーっ!マジ訳わかんねぇ…」


俺は頭をかいて、何も考えず眠りに

つこうとベッドに潜り込んだ。


すると、その瞬間、


ーーープルルルル……


と俺の携帯が震え出した。


俺は仕方なく、ベッドから顔を出して

携帯の画面に顔を近付けた。


すると、そこに光る名前……


ーーーーーーー【田河 衣乃】ーーーーーーー


俺は思わず起き上がって電話に出た。