俺はキョトンとして、斜め後ろに

座る渚の方を向いた。


すると、渚は俺に嫉妬してるようで


「何で手紙のやりとりなんかしてんだよ…っ!」


と俺の方を向いて小さな声で言った。


あれ……?

コイツ、交通事故で衣乃のこと

覚えてないんじゃなかったっけ?


「お前さ…何で衣乃の事……」


俺がこっそり言うと、渚は俺に呆れた様な目を

向けて、はぁっ…とため息を溢した。


「俺の彼女だよ?衣乃ちゃんは!」


渚は少しだけ怒ったように俺に指をさした。