なぁ…田中……俺はお前を忘れないよ。 でもお前は俺を忘れてくれないか? お前を不幸にした男の顔なんて もう思い出さないでくれないか…? 田中にはもっと幸せに……… 「嵩広くん。私忘れないから。」 「は?」 「何回も諦めようって思ったんだ。でもやっぱり 好きだったから付き合えて嬉しかった。」 田中はニッコリ笑って俺の手を引いた。 ………俺の思ってた逆を付くんだな。 田中はやっぱり俺の事をよくわかってる。