ルル様はいつもより穏やかに笑った。
「ヨル…私は間違ってないわよね。」
家の中へ戻っていった渚さんの
お姉さんの後ろ姿を見つめて
優しく…優しく…笑ったんだ。
「これで正解ですよ。ルル様は1人では
ありません。僕がそばにいます。ずっと…」
悲しみを忘れていつまでも2人は一緒だから。
永遠を一緒に見られる。
愛を知った数だけ涙がある。
でも2度と恋なんかに落ちたくないなんて
言わないでほしい。
いつまでも貴方は僕のお姫様だから。
「ありがとう…ヨル。帰りましょう。ロシアへ…」
僕はルル様の差し出された手を取って、
ルル様の手にキスをした。
「かしこまりました、ルル様。」
明日からは又……笑えますよね。
ルル様…