Where are you?


「いいよ。」


私が耳にしたのはその一言だけだった。


あれ……?

今のは幻聴か?


私は思わず閉じた扉をもう一度開けた。


でも、幻聴なんかじゃなかった。


「嬉しいっ!嵩広くんっ///」


楓ちゃんが嵩広を抱き締める。

そして、嵩広も楓ちゃんを抱き締めてる。


「……な…何で?」


私は思わずその場から逃げた。


冷たい壁から響く愛の言葉。


逃げなきゃ……

歪んだ愛の結末には何が見える?


そんなの分かるよ…

どうせ又、フるんだ。