「ヨルくん…」


私は……不安定です。

白と黒なら……染まりきって、

何色にも染まることのできない黒です。


あなたの優しさが偽りの私を……

本当の私にかえてくれるんだ。


その時だけ真っ白になれた気がして…

だから、こんな私でも誰かに優しくできたんだ。



私は携帯を胸に押し付けて

椅子に座ってヨルくんを想った。