はぁっ…とため息をつくと、
白い息が私の心をより一層濃くしていく…。
「キス……しちゃったんだ……///」
私は自分の唇にそっと指で触れた。
結局初めから答えは決まってた……。
私に嵩広は嫌いになれない…。
だから、嵩広に嫌いになってもらおうって…
いっつも必死だったんだ。
私は家の扉を閉めて、高鳴る胸を押さえた。
『俺……衣乃の事、好きなのかな……』
あの言葉…どういう意味なの…?//
ねぇ…本当は聞きたい…。
でも楓ちゃん、それに何も知らない渚くん…
私はまた、人を傷つけて道を選ぶことになる。


