私が少し笑って見せると
嵩広は少し悲しそうな顔をして、
「そうだよな。俺には関係ないよな…」
と私に背を向けて歩き始めた。
やだっ……待って……
「嵩広っ……」
私は必死に嵩広の服の袖を掴んだ。
「なっ…なんだよ//」
嵩広は私の方を振り返って
口元を左腕で隠した。
こんな顔…させてるのはいっつも私だ…。
そんなつもりはなくても傷つけてるのは…
嵩広を追い詰めてるのは……私の他にいない。
「嵩広…あのね、私…渚くんに私が
彼女だった事、忘れられちゃったの。」
こんなときにまた自分の事ばっか…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…