僕はルル様の方を振り返ることなく、 サッとその場を立ち去った。 「衣乃さん……」 僕はみぞれ雪に濡れながら、 真っ暗になった夜空の星に願った。 ルル様に勝つために…… 君だけは何が何でも絶対守るから… 全てを僕の左手の能力にかけるっ!