「えっ…ちょっ…//衣乃さんっ?」
ヨルくんは少し驚いたような声をあげた。
ごめんね、それでも私は……
「そんな小さいこと覚えてくれてたんだね。」
嬉しかったから……
「ヨルくん。また会えたねっ!」
今さら遅いかもしれないけど、
言いたかったんだ。ヨルくんに……
私はニッコリ笑ってヨルくんから離れた。
ヨルくんは少し赤みを帯びた頬で
優しく笑った。
「ただいま。衣乃さん…!」
遊園地に夢のような暖かい笑顔が見える。
いつぐらいの事だったか
忘れてしまうくらい前の事だけど
私とヨルくんはここで出会って……
それはまるでダイヤモンドみたいに
輝いた出会いだったんだね。


