すると、そこには雪景色の綺麗な庭と


「衣乃様!おかえりなさいませ。」


と沢山のメイドや執事達が私を歓迎し、

道を作っていた。


私は思わず口を押さえて、

その場で膝をついて崩れ落ちた。


「な…んで……」



私の視線の先に見えたのは

小さくて幼い可愛らしい女の子……


「衣乃ちゃんっ!」


そう呼ぶ幼いその瞳は……



「来夢ちゃん………」


暖かな小さな体が私をぎゅっと抱き締めた。

手のひらが小さく震えている。

怖かったんだね。寂しかったんだね。


ごめんね…来夢ちゃん。

あなたを一人にしてしまって…