私はかぁっと顔が熱くなった。 そんな私を見てヨルくんはクスッと笑って 「明日の朝、9時。この家の前で! あなたを迎えにいきますから。」 と私に手を振って、車に乗っていった。 私はヨルくんの乗った車から目を離さず、 車が私の視界から消えるまで見送った。 そして、私はそっと握りしめた右手を 緩めて、ヨルくんから受け取った鍵を見つめた。 綺麗な形の珍しい鍵…。 きっとこの大きな門を開けるための物なんだ。 私は唾をゴクンと飲み込んで、門を開けた…。