「なにこれ……っ!」 とっても大きなお家が私の目の前に そびえ立っていた。 庭の広さ、家の門の大きさ、防犯カメラ、 中にはテニスコートまである! 私は思わずポカンとして ヨルくんの方を向いた。 「この家は何……?」 私がヨルくんの方を振り返ると、ヨルくんは クスッと笑って私の手の平に持つ鍵を ぎゅっと握らせた。 「僕の日本の別荘だよ。ルル様には秘密。僕はあくまでもルル様の執事として来たから……」 つまりそれって………