「貴方がいなくなったら、私っ…」 心の雨がやまないよ… 悔しいくらいに雪はふりやんでくれない。 外の気温と私の心を寒くさせる中、冷えた 体を少しだけ暖めてくれる真っ赤なマフラー。 貴方がくれた優しさが胸にしみる…。 私は走っていた足を止めて、 ふと目の前に見えた駅の方を見た。 バカにされたように色んな 方向から視線が飛び交う。 そりゃ、そうか。 真っ赤な目して、必死で走ってきたから 髪型も崩れてボサボサ。 制服も乱れてだらしない。 ただのバカにしか見えないよね…