私はそっとルルさんから離れて、 ルルさんの両手を握り締めた。 「あの人は私に太陽をくれた人だから。」 私がぎゅっと目を閉じて下を向くと、 ルルさんはそっと私の顔を持ち上げて 困ったように笑った。 「いいわ。渚の病室に案内してあげる。」 ルルさんは私の前を歩いて、 着いてこいと言うように手招きした。 私は頷いて、ルルさんの後を着いていった。 7階の743部屋。 真っ白なドアのプレートに見えた名前。