「あの…渚くんに相談してからで……」


私がふとヨルくんから目線をそらすと、

ヨルくんは困ったように私の頭を撫でた。


「いいよ。でも、君が傷つくのは見たくないな。」


ヨルくんはぎゅっと私の体を包み込んだ。

大きくて温かい…人の温もり。


ごめんね、ヨルくん。

渚くんは、私に太陽をくれた人だから。



「渚くんに会ってくる。ヨルくん、
これ、私の連絡先だから、よろしくっ!」


私はヨルくんに自分のメアドと電話番号を

書いたメモ用紙を渡して駆け出した。



渚くんのいる病院に向かって……