「衣乃さん見ーつけたっ!」


そう言って優しく微笑むヨルくんがいた。



「あのっ…ヨルくん…」


私が口を開こうとしたとき、

ヨルくんの人差し指が私の唇を

そっと押さえつけた。



「ダメだよ?それ以上喋っちゃ。
僕は君と仲良くしたいだけなんだ。ねっ?」


私はヨルくんに上から見つめられた視線に

かあぁっと顔が熱くなっていくのを感じた。


好きって言われて意識しない人

なんていないでしょ?


「衣乃さん、明日、少しだけ僕に時間を下さい。」


渚くん……どーしたらいい?

私…軽い女かな……。