「それでも君は僕を選ぶ事になるから。」 ヨルくんは私の手をぎゅっと握りしめて こちらを向いた。 「えっ…」 「ごめんね、衣乃さん。築き上げるのは難しい けどそれを書き変えるのは簡単なんだよ?」 私の手をそっと離して、ヨルくんは ベンチから立ち上がった。 そして、私に顔を近づけてくる。 「あのっ…」 待って…このままじゃキスしちゃう…… 私は逃げられなくて思わず顔を 横に向けようとした……その時! 「何してんだよっ…!」