「あの…昨日の事なんですけど…」 ヨルくんは優しく笑って私を見つめる。 「は…はい…」 何て綺麗な人なんだろう…。 私はヨルくんに思わず見とれてしまった。 ヨルくんは私の手を引いて、屋上の扉を開けた。 そして、そこにあるベンチに腰を下ろした。 「ルル様のご好意のお陰で貴方のご友人、 渚さんは命に別状はないそうです。」 そう言うヨルくんは何だか少しだけ 寂しそうに見えた。