学校が終わって、私はポカンと、教室の隅で

黒板を消す嵩広を後ろから見ていた。



でも、嵩広は私に見向きもしなかった。


そりゃそっか。

酷い事ばっかして…


ヒロインとヒーローに嫌がらせをする脇役の私

は醜くて自分の事ばっかの嫌な女だもんね。


いっつも自分の事しか考えられなくて…

今日だってそうだ。



中々帰ってこない両親の元で孤独になって…


お母さんが家を出ていって…


お父さんと二人になって…


新しいお母さんと来夢ちゃんがやって来て…