「嵩広は1人じゃないよ。楓ちゃんも 友達も女の子にだって愛される嵩広は…」 自分から嵩広を引き離しておいて、 今更悲しくなった。 ねぇ、嵩広? それ以上、私の為なんかにバカにならないで! 必死になるのなら…楓ちゃんの為に…… 和馬くんの事は知ってる… でもね、それは嵩広のお兄さんの事で 嵩広には関係ないでしょ? 私はグッと泣きそうになったのを抑えて、 階段を下っていき、ある人の所へと向かった。