ーーーキーンコーンカーンコーン…
大きなチャイムの音で眠たかった
授業から解放された。
授業が終わった瞬間、皆が注目するのは
もちろん、転校生のルルさんとヨルくん。
どーにもならないほどクラスは騒ぎになった。
もちろん、櫚子も……
「ちょっと…衣乃っ!あの子何者なのよ!」
混乱で頭の中がごちゃごちゃになってる。
私はここにしかいないのに…
なのに、櫚子は私の肩をしっかり掴んで
私に言うんだ…
「あんたと瓜二つじゃないっ!
どうしよう……これじゃ分からない。」
その言葉が私には苦しかった。
瓜二つでも私とルルさんとは違う。
そっくりな私達を見極めてほしかった。


