Where are you?


「ヨル・クーロ…」


私がポカンとして名前を口ずさんでいると彼は

私の席の前に立って、私の顔を覗きこんでいた。


「わっ…!」



いつの間に私の前に!?


私は驚いてヨルくんの方をじっと見つめると

ヨルくんは小さく笑って

私の隣の空いてる席に座った。



(あっ…席隣なんだ!)



私は何故かホッとして彼を見つめていた。


これから起こる全ての事をなにも知らずに

幸せに酔いしれていたんだ…。