すると、それと同時に先生が話をはじめた。
「えーっ…今日はロシアから2人、転校生が
来てくれている。男の子女の子1人ずつだ。」
先生がそう言うと
一気に教室がざわつきはじめた。
「えーっ!女の子来んの!しかもロシア?
絶対美人だろーな!よっしゃっ!やったぜ!」
「男の子はきっと紳士ね。ここにいるバカ男子とは違う。あっ…嵩広くんと渚くんは別だよ(笑)」
「まっ、どっちにしろ絶対美男美女だろ!」
そんな声があちらこちらから飛び交う中、
私は教室のドアを少しだけ開けて、
中へと手招きする先生の姿をジッと見ていた。


