俺がホッと一息つくと、
上から俺の頭をぐしゃぐしゃっと撫でて、
「バーカっ!衣乃、取ったりしねーって。
お前、バスケしにきたんだろ?来いよ!」
と仁が笑った。
俺も思わず『おぅっ!』って言って笑った。
そして、俺達は2チームに分かれて、
思いっきりプレーした。
「仁ーっ!パスっ!」
俺が手を鳴らすと仁は上手く俺にパスを通す。
それを俺はしっかりつかんでシュートした。
俺がガッツポーズしてバスケを終えると
衣乃ちゃんは俺の方に駆けつけてきて、
そのままぎゅっと抱きついてきた。
「あれ…///えっ衣乃ちゃん…///?」
俺は真っ暗な空の下だっていうのに、
顔が火照ってるのに気がついた。


