「渚くん、好きだよ。」 私は渚くんに笑いかけた。 幸せだよ。…誰よりも。 渚くんは私の笑顔を見てクスッと笑って、 私の頭を撫でた。 「ありがと…衣乃ちゃん」 何でだろう…? 少し寂しそうだった。 渚くん、誰よりも笑ってるのに 誰よりも寂しそうな背中をしてた…… 渚くんはそのまま席に戻っていった。 私は黒板の方を向いた。 授業が始まる…… 大っキライな授業が………