前まではただ地味で自信なさげな 感じだったのに明るくって眩しくって… いつの間にか私には手が届かなくなってた。 嵩広…アンタの目に狂いは無かったよ。 私何かじゃなくて楓ちゃんを選んで正解だよ。 私はそんなことを思いながら3人で学校に来た。 教室に入ると櫚子が私が来るのを 待っていたかの様に私の席にベターッと 顔を机に引っ付けて両手を伸ばしていた。 私は思わずそんな櫚子を見て笑ってしまった。 「何よ。衣乃、来るの遅いんだからっ!」 櫚子は少し拗ねたように私の方をみた。