毎日の他愛ない会話でさえ当たり前じゃない。 届けたい…守りたい… 「それは違う…」 本当は守ってほしいだけ………。 私はいつも悲しくなるとやって来る 神社にたどり着いた。 「よっ!衣乃。」 息を切らす私の目の前に立つ彼…。 「嵩広……何で…?」 「何となく…?」 「ふーん…」 私は階段の隅の方に座った。 すると嵩広は私のおでこに ペチンッとデコピンをしてきた。 「ちょっ…痛いでしょっ!」 私はおでこを押さえて思わず立ち上がった。 嵩広はケラケラ笑って私の方を見た。