「嵩広こそ何やってんの!」


私は思わずスマホに向かって

大声で怒鳴り付けてた。


ワケわかんない。


電話かけてくんなっ!


『お前を探しに来たんだよっ!バーカっ!』


嵩広は叶いもしない私の想いに再び

火をつけさせ、私に期待させるからキライ…。


大っキライ!


「来るなバーカっ!嵩広なんかに
私の居場所なんてわからないっつーの!」


あーもー腹が立つ!


『はぁはぁっ…何だよ?何怒ってんの?』


嵩広はまだ走ってるんだ。

私の居場所を探して走ってるんだ…。


何でなのよ…

嵩広はやっぱりズルいっ…