「渚くん、凪さん、私…幸せです。」


俺はこの言葉を聞いて

あまりにも驚いてしまった。


彼女の幸せはこんなにも些細な事から

作られるほど彼女は孤独だったのだと…


「衣乃ちゃんっ…大丈夫だよ。君は1人
じゃないからね。俺も姉貴も居るからね…」


俺は衣乃ちゃんを後ろから抱き締めた…。

姉貴も衣乃ちゃんの手をぎゅっと握った。


抱え込まないで…悲しい気持ち。


「側に居るよ。」


それだけは忘れないで。