離したくない……離せない人を見つけた。
「もう何もかも嫌になる前に俺の所に
来ればいい。衣乃ちゃんは自由なんだ。」
駅を出ると笑顔の子供達が遠くに見えた。
クリスマスツリーのイルミネーション。
キラキラ光る魔法みたいに雪を照らす。
でも、衣乃ちゃんと見るクリスマスツリーは
たった1つだけ。
「渚くん…///」
ごめんね、本当に好きなんだ。
俺は期待なんて応えられないだろう。
俺はクリスマスツリーの前で衣乃ちゃんに
そっとキスを落とした。
そして、彼女から唇を離してそっと離れる。
「俺に衣乃ちゃんの未来をください…///」
俺は衣乃ちゃんを優しく抱き締めた。
衣乃ちゃんは真っ赤な顔をして俺に微笑んだ。
「はい///」


