俺と衣乃ちゃんは椅子に腰を下ろした。 なに1言発せず、黙りきった2人の心。 雪がこの心を変えたんだ。 「今度はいつ会えるんだろう…」 「えっ…?」 「今日が終わっても俺に会いに来てくれる?」 衣乃ちゃん… 「いつだって俺のとこ来てくれればいい。」 君の瞳には俺はどう写ってますか? 『次は〇〇駅。〇〇駅です。』 急に聞こえたアナウンス。 もう電車降りないといけないのか…。 「返事はきかないでおくよ。衣乃ちゃん。」 俺はサッと立ち上がって 衣乃ちゃんの手を握り締めた。