Where are you?

「渚なら、《嵩広》とかいう男を連れて、教室に戻って行ったよ。君、渚の彼女ならサボるなって言っておいてよね?」


「え……いや、あの…」


「まっ、取り合えず連れ戻して!」


休憩していた彼がスポーツドリンクを

ベンチに置いて、私にタオルを投げつけた。


「何かあったら俺に言えばいい。」


私は少しポカンとしてしまった。

だけど、すぐに私は彼の方を見た。


「えっと…名前は…?」


「渡辺 疾風(ハヤテ)。バスケ部キャプテン。」


「キャプテン…わかりましたっ!」


私は走り出した。

嵩広と渚くんのいる教室に向かって…