周りを見れば、理玖たちが来た時にいたクラスメイトたちは誰もいなくなっていて。 これなら練習出来そうかも、と心の中で手を叩く。 「京架ちゃん、涼くん、ありがとう。映画楽しんできてね」 「莉子ちゃん頑張って」 「夜報告しなさいよ?」 「ん?」 報告? あ、あぁ、練習の結果報告ね。 「分かった!また夜電話するね!」 手をつないで帰っていく二人にバイバイと手を振って、理玖くんに向き直る。