ほてる顔を両手で隠しながら再び机に突っ伏す私。 ……もう、恥ずかしすぎて顔上げられない。 「まぁそれはともかく、その先輩に“好き”だって言いたいんだろ?」 「……うん」 「じゃあ、先輩が甘くなる前に言ちゃえば?」 「へっ?」 思いがけぬその言葉に羞恥を忘れて顔を上げる。 すると、目が合った理玖くんはいたずらっこのようにニッと笑って見せた。 「だーかーら、甘くなる前に言うってこと!」 「甘くなる前に?」 ってどういうこと?