「いいから言ってみろって。一人で悩むなよ。友達だろ?」 「……理玖くん」 ツンッと私の右頬を突きにきた理玖くんがニッと笑う。 その笑顔が嬉しくて、 「あの、ね?」 気付けば悩んでいることを全て打ち明けていた。 「なーるほど。そういうことね」 「そういうことなんです」 事情を知った理玖くんは微妙な顔で苦笑い。 ううん。隣で聞いていた涼くんも京架ちゃんも顔を見合わせて苦笑している。