「ホントだ。可愛いね。まぁ、俺には莉子ちゃんの方が可愛いく見えるけど」 「……っ」 「あ、莉子ちゃんあっち行こう。莉子ちゃんに似た可愛いウサギがいっぱいいるから」 いや。 思っただけじゃない。 大バカな俺は、そのあと、莉子ちゃんの反応が可愛いからといって少しの間その反応を見て楽しんでいたんだ。 そんな俺に神様が天罰を下した。 「……は?京架ちゃん今なんて?」 「だから、今、莉子は告白の練習中ですって」 「……っ、」 莉子ちゃんの“好き”が他の男へ向けられるという残酷な罰を。