「ムカツク」 ──バシッ。 「……ッテェ!なにするんだよ和佐!!」 「ヘラヘラしてんじゃねぇよ。この変態野郎が」 変態って、コイツ、最近口を開けば俺のこと変態呼ばわりしてないか? 人の頭を思いっきり叩いた和佐に仕返ししてやろうと手を上げたけど止めておいた。 だって、莉子ちゃんの耳に入ったら言ってくれなくなるかもしれないし。 本人は否定してるけど、莉子ちゃんも和佐に負けず劣らずブラコンだからな。