やみつき激甘ダーリン


先輩に幸せになって欲しい。


幸せだと思って欲しい。



そう思っているのに、言葉にならないのがはがゆくてもどかしい。



「莉子ちゃん、あーん」


「えっ!?」



突然、私に向かってあーんと口を開けた先輩。


その姿は親鳥にエサを求めている雛鳥のようでものすごく可愛らしいんだけど、その姿を楽しむ余裕なんて今の私にはない。



だって、先輩が私にあーんしてってお願いしてるんだよ?


そんなの恥ずかしくて無理!