『久渡!莉子に近付くんじゃねぇ!』 『ヤベッ。もう追いついて来た』 『えっ!?お兄ちゃん!?』 『じゃあ莉子ちゃん、またね』 『……っ』 『テメェ、莉子に何しやがんだ!!』 去り際におでこに落ちてきたのは、久渡先輩の小さなキス。 まさかキスされるなんて思ってもいなかった私は呆然。 走り去っていく先輩の背中をただ見つめることしか出来なかった。